【11月22日(日曜日)2日目】



 朝七時前に起床。急いで身支度を整え、ピックアップ場所のホテルへ。私はナガシマさんとダイビング、ようこちゃんは天候さんと一日ツアーだ。さきに私のピックアップが来たので、彼女に別れを告げて乗り込む。街をまわって他のダイバーを乗せながら、ナガシマさんのホテルへ。

「たかさん。jiroさん、昨日プーケットに来てたんですよ。昨夜、ホテルに帰ったらメモがあって……」
 どうやら、jiroさんは待ち合わせ時刻を間違えて、一時間遅れでバナナディスコへ来たようだ。そのあとインターネットカフェで集合時刻を再確認、間違えていたことに気付き、街を捜しまわったが見つけ出せなかったらしい。
「いまも偶然、ホテルで会ったんですよ。ピックアップを待ってたら、jiroさんが別のピックアップ車に乗っていて。それで少し話を……」
 jiroさんはピピ島行きのピックアップ車に乗っていて、街でピピ島行きの人を拾っている最中に、ナガシマさんのホテルで偶然に出会えたようだ。あとでjiroさんから聞いた話では、昨夜彼が泊まった宿は、奇遇にも昨年私が滞在した安宿(リサの旅行代理店の向かいの宿)。その後、ピピ島からタイの島々を旅したとのことだった。

IMAGE-DATA  一時間弱かけて船着場へと到着。スタッフが小舟に器材を積み込むあいだ、屋台で唐揚げを買って腹ごしらえ。小舟へ乗り込み、沖に停泊してあるクルーザーへ。このダイビングクルーズ船で一日かけてクルージングしながらダイビングポイントを巡る、というのがプーケットの一般的な一日ダイビングのパターンだ。
 出航すると、英語で簡単に全般的な説明を受ける。それから、ポイントへ着くまでのあいだ、のんびりとクルージング。デッキに出て寝ころがったりして、思い思いに過ごす。けっこう波が高い。座っているのも大変なくらい。うねりながら船は進む。二時間くらいして、ラチャナイ島を通過。その先にあるラチャノイ島を目指す。

 ポイントが近づくと、ブリーフィングを行って、ダイビングの準備をはじめる。もちろんバディはナガシマさん。昼前にファーストダイビング。波が高くて心配したが、海中は透明度も高く、予想よりも遙かに良い。満足満足。
 船へ上がると、すぐに昼食。潜っているあいだに準備されている。腹一杯になって、しばらくデッキでごろごろ。船のまわりを泳いだりして遊ぶ。
 今度はラチャナイ島へ移動して、セカンドダイブ。こちらもなかなか。昨年潜ったときよりも、ずっといい。ダイビングを終えると、すぐに出航。帰りのクルージングを楽しみながら港へ。ゆったりとしたひととき、せわしい日々に比べると贅沢な時間かもしれない。

 再び小舟に乗り移り、浜辺へと帰還。また一時間弱かけてホテルまで送ってもらう。ビーチ沿いを走っていると、彼方に沈む美しい夕日……。昨年もナガシマさんとこの夕暮れの風景を眺めたのを思い出す。それにしても、ラチャノイ島はけっこう遠いようだ。思った以上に遅い到着。値段が高めだったのもそのせいだろう。
 みんなとの集合時刻を一時間遅らせることに決めて部屋へ戻る。と、ようこちゃんがシャワーを浴びていた。彼女もさっき戻ったばかりとのこと。集合時刻を遅らせたことを告げ、入れ代わりにシャワーを浴びる。

IMAGE-DATA  夜七時、みんなで集まって夕食へ。SEA GULLさんとあきこちゃんは、午後にバンコクへ向かったから、今夜は、ナガシマ、天候、ようこ、私の四人。昨夜と同じ屋台街へ行って、まだ食べていない食材にしようってことになる。カニ、エビ、カイなどの食材を値切って調理。チャーハンもオーダーして、みんなでつまむ。昨日同様、賑やかな晩餐だ。
 食後、J&Rへ寄って、明日の天候さんとナガシマさんのピックアップを頼む。天候さんは明朝プーケットを離れ、ナガシマさんは夕方バンコクへ飛ぶ予定だ。
IMAGE-DATA  それから夜の街をうろつき、土産屋を物色。天候さんに似た木彫りの像に一同大爆笑。ナガシマさんと私で値切ってズボンを購入。天候さんやようこちゃんもなにやら買物したようだ。

 夜も更けたころ、ゴーゴーバーへ行くことに決める。やはりタイへ来たなら、一度は覗いてみるもの。ようこちゃんもなかなか乗り気だ。ステージには若い美女が水着姿(下着姿)で音楽に合わせて踊っている。やる気のなさそうなコ、サービス精神旺盛なコ、などいろいろ。でも、昨夜のオカマちゃんほど、大胆ではない。「一曲踊り終えると、一人づつずれていくんだよー」等など、店のパターンやシステムを説明する。
 女性連れのせいか、いつもより女のコが寄ってこないし、誘惑も少ない。ちょっと面白味にかける。が、となりにいたコとは、けっこう仲良くなって話もはずむ。「彼女(ようこちゃん)をほっといていいのぉ?」なんて、ツッコミまで入れられる。

 一時間ほどで店を出てうだうだ。いまは深夜の零時半。パトンの街は夜中の三時過ぎまで華やいでいるが、今日はこのへんでお開きとする。ナガシマさんも元気がないし、さすがにみんな疲れているみたい。部屋へ戻ってシャワーを浴び、ようこちゃんと二時半くらいまでだべる。




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