【11月21日(土曜日)1日目】



 早朝五時過ぎに起床、六時頃のJR京浜東北線で上野へ。上野発6:44の京成特急の一番前の車両へ乗り込む。日暮里駅で、土浦からJR常磐線でやってきたようこちゃんの姿が目に入る。無事に合流、彼女は始発列車で来たそうだ。二人でいろいろと喋りながら、成田空港第二ターミナルを目指す。
 集合時刻を三十分過ぎていたが、問題なく旅行手続きを完了。ボーディングパスは既に発券済。TGのマイルは、事前にUAのマイレージにカウントするように頼んであったが、念のためチェックインカウンターで確かめる。
 9:45、定刻通りに離陸。お酒をたらふく飲みながら、TGのグッドサービスを堪能。最新の映画アルマゲドンを観ながら、一路プーケットへと直行。
 午後三時半くらいにプーケット着。入国手続きや通関をさくさく済ませ、一万円だけ両替。駐車場のミニバスへ乗り込む。発車すると同時に大スコール。道路が川のようになっている。
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 パトンビーチに着くと、雨も上がり日も差してきた。いろんなホテルで乗客を降ろしていくので、時間もかかるため適当な場所でさっさと降りる。私が知っているエアコン付きの安ホテル(昨年ナガシマさんが滞在した宿)に入って部屋を見せてもらう。が、ダブルベッド一つしかない。
 尋ねてもダブルの部屋しかないという。「やっぱダブルじゃ狭いしマズイよねぇ〜」とようこちゃんに告げて却下。この辺りは安ホテルがごろごろとあるが、シングルやツインは少なく、ダブルを一人で使ったり二人で使ったりするパターンがほとんど(料金は同一)。近辺にある宿を五軒くらい当たるが、みんなダブルかフルばかり。
 なわけで、私の知っているツインルームがある安ホテルを訪ねる。ようこちゃんが室内を見て、「ここでいいよー」と言うので即決。この宿に落ち着く。やや見すぼらしいが、部屋は広くて2ベッド。二人で一泊400バーツ(一人六百円強)。ビーチにも近いし、繁華街のど真ん中、立地条件は抜群だ。ずいぶんと宿を捜しまわったように思えるかもしれないが、時間にして三十分、歩いた距離にして三百メートルほど。

 みんなと待ち合わせの時間も近い。急いでシャワーを浴び、身支度を整えて、ビーチ沿いのバナナディスコのまえへ。夕方六時、ナガシマ、天候、SEA GULL、あきこの四人が登場。無事に六名が落ち合う。来るかもしれない、と言っていたjiroさんを、お喋りしながら待つ。先発組の四名は、昨日プーケットで合流、夜はサイモンキャバレー(ニューハーフショー)を楽しみ、今日は丸一日コーラル島ツアーに出かけていたとのこと。
IMAGE-DATA  しばらく経っても、jiroさんが現れないので、この場をあとに……。みんな昨夜はビーチ沿いのレストランで一緒に夕食をとったらしい。今夜は趣向を変えてオプーンな屋台街での食事を。といっても、やや観光化された小ぎれいで大きな屋台群。さっそく、目の前に山と積まれた海の幸を物色、いろんな店をまわって値切る。大幅に値を落として交渉成立。巨大なロブスター、魚、イカ、等など。それぞれ別々に調理方法を指定。ここは食材で値段が決まり、好みの調理をしてくれる仕組み。
 まずは「第二回WTC海外交流旅行」の成功を祝して乾杯。ボリュームたっぷりのタイ料理に食欲も旺盛。味もいける、満足満足。シンハ(ビール)を飲みつつ、みんなで料理をつまむ。トムヤンクンや焼きそばも追加オーダーして、わいわい盛り上がる。これで一人千円くらい。みんなで食事をすると、いろんな物が楽しく食べられるのがいい。

 食事を終えて、私の知り合いの旅行代理店「J&R」へ。ここは日本人のレイコさんがやっている旅行会社。ナガシマさんは、私のホームページから辿ってホテルを予約したそうだ。みんなが行った今日のコーラル島ツアーもここで申し込んだらしい。
 SEA GULL、あきこ組は、明日の午後にはプーケットを去るので、午前中の象トレッキングツアーを。ダイバーでもある私とナガシマさんは、スキューバダイビングツアー。天候さんとようこちゃんは、象トレッキングやラフティングなどを楽しむ一日ツアーをそれぞれ申し込む。

 さて、夜のプーケットを満喫すべく、いざ繁華街へ! まずはオカマちゃんのショーバーへ向かう。オカマちゃんといっても、かなり可愛いコも多く、そんじょそこらの女性よりも、オンナっぽいし美しい。胸も綺麗で、もちろんスタイル抜群だ。この一角ではオープンバーにもオカマちゃんがいっぱい。ストリートにもフリーのオカマちゃんがいて、道行く人に声をかける。慣れた私はどうってことないが、初めての天候さんはちょっと戸惑っているみたい。それでも、女性を連れているせいか、声のかかりが少ないし、ひつこくもない。
 ショータイムと料金を確かめてから入る。オカマバーには女性客もけっこう多い。とくにショータイムともなれば大勢の人で溢れんばかり。意外にも女性陣のあきこちゃんやようこちゃんのほうが、男性陣よりも興味津々。昨年もこの店を訪れている私とナガシマさんで軽くレクチャーする。
 ステージでは沢山の綺麗なコがそれぞれにダンス。この点は普通の女性が踊るゴーゴーバーとほとんど変わらない。が、胸や下腹部も露に過激に踊りまくる。
「たかさん、あの人たちって、みんな男なんですよねぇ?」
「そう、当然。女性なんか混じってないよ」
 私はテーブルからカウンターへ移動。そのあと、あきこちゃんまで。二人はショーがはじまるまで、間近でじっくり観賞。あきこちゃんが感心することしきり。
 いよいよオカマショーのはじまり。奥の舞台では大勢のオカマちゃんが、いろんな趣向を凝らしたショーを披露。観客たちを盛り上げる。なぜか天候さんが、色物系のオカマにモテモテ。しかし、じつに素晴らしいニューハーフたち。オカマちゃんは、女性でないぶん、ハンデを背負っていて、それを努力でカバー。ただ女であるということにあぐらをかいている女性よりも、磨きのかかったオンナであり、芸にも秀でているのかもしれない。

IMAGE-DATA  バーを後にして、夜の街をぶらぶら。パトンの街も一年前とはそこそこ変わっている。タイ式ボクシングを見物。といっても、本格的なものではなく、ショー的な感じ。それなりに技術のあるボクサーが目一杯に打ち合っているように見えるが、ダメージを与えないように打っている。でないと、あんなに打ち合えないはずだ。なわけで、パンチキックの応酬となるから、それはそれで楽しめる。
 誰からともなく、タイマッサージへ行くことに決まる。ビーチ沿いまで出て、目的の店に入る。みんなは昨夜もここでマッサージをしたそうだ。前回はフットマッサージだったらしく、今回はトラディショナルマッサージ。料金はどちらも300バーツ。私が値切ると、あっさり10%オフ。なんと、昨夜は値切らなかったとのこと。旅慣れている連中なのに、なんていい奴らなんだ。
 一時間のマッサージ。アクロバットもどきも入り、念入りにしてくれる。極楽極楽。ちょっと高いかもしれないが、みんなでやると違った面白さもある。
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 マッサージを終え、バナナディスコ下のカフェに落ち着く。それぞれいろんなカクテルを注文、味見する。とりとめもない話でわいわいがやがや。
 賑やかに過ごしていると、もう深夜の一時半。「最後の夜だし、まだまだ!」と元気いっぱいのあきこちゃん。が、私はまだ初日だ。早朝五時起き(タイ時間で午前三時)で日本から長距離移動、それに風邪気味だし、翌日のダイビングのこともあって、意外にも弱気。そんな私に喝を入れ、まだ遊び続けようとする。いつもとは逆のパターンだ。早朝から一緒に行動しているようこちゃんも「体力には結構自信ありますよ」と、自称するだけあって、見かけによらずタフ。そんな女性陣を尻目にそろそろ切り上げることにして解散。三組に分かれて、各人の宿へと戻る。ようこちゃんと交代でシャワーを浴び、三時過ぎまでお喋りして爆睡。




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