【中米北部旅行報告2(マヤ遺跡)】


●前置き
 遺跡の立地や構成、歴史や背景などは面倒なので触れずに、印象的なポイントのみを気に入った順でざっと紹介する。詳細内容はちゃんとした書物にて自分で調べて。あくまで個人的な印象なので、その点よろしく。
 因みに私は、すべての遺跡をサンダルに短パンで見学。歩く疲れよりも暑さのほうに手を焼いた。チチェン、ウシュマル、トゥルムでは、水着に短パン姿で観光する女性も多かった。特にトゥルムは、カリブの海も堪能できるから、水着での見学がお薦め。長シャツ長ズボン、スニーカーにボウシという出で立ちの若い女性は日本からのツアー客くらいかな。

●ティカル
 聳え建つ一号神殿の美しさ、鬱蒼とした木々やツタに覆われた五号神殿は感動的。グランプラサの二号神殿やアメリカ大陸一の高さを誇る四号神殿は殆どの人たちが登るが、ぜひ三号神殿にも登ってみよう。石と木の根を手がかりに、まるでロッククライミング。登る人はあまりいないが、大勢の見物人が拍手で見送ってくれるだろう。頂上へ立てば達成感もあり気分爽快。さすがに下りはサンダルだとチトきついがまあ大丈夫。それから、ここは遺跡だけではなくジャングルを徘徊するのもいい。いろんな鳥や動植物を見ることができる。

●トゥルム
 あまり多くの人に知られていないかもしれないが、かなりの遺跡でとても気に入った。とくにカリブの青い海が遺跡を際立たせ絵にもなる。暑いなかを見学していると、海に飛び込みたくなること間違いなし。

●パレンケ
 ピラミッド(碑銘の神殿)の頂上へ登って、そこから内部へ深く降りていく王墓は格別。宮殿内の塔や彫刻も印象深い。なお、遺跡から博物館へはジャングルの遊歩道を歩いていこう。滝などの自然が楽しめ、道中にいくつかの遺跡も拝むことができる。

●ウシュマル
 魔法使いのピラミッドの丸みを帯びたフォルムが素敵。階段は急だけど、上りは問題なく駆けのぼれる。が、下りはやや大変かも。もしカップルならば二人三脚で降りて、お互いの愛を確かめるのも一興か? 尼僧院のマヤアーチ、モザイク、レリーフが印象深い。総督宮殿の正面装飾も素晴らしい。

●チチェンイツァ
 あまりマヤっぽくはないかな。ピラミッド(カスティージョ)はククルカンの影が見れないとインパクトに欠けるかも。でも、ピラミッド内部には入ってみよう。奥にある赤いジャガー像とチャック・モール像は見もの。深い泉(セノテ)はなかなか印象的。戦士の神殿に林立する石柱群は好きだ。カラコルのドーム型天文台にも興味が湧いた。

●テオティワカン(マヤじゃないけどオマケ)
 ケツァルコアトルのピラミッドの彫像やレリーフ、ジャガー宮殿の色鮮やかな壁画、ケツァルパパトル宮殿の石柱のレリーフは良かった。太陽のピラミッドと月のピラミッドは、巨大で存在感はあるけれど感動はイマイチ(修復のやりかたのせいか?)。でも壮大で、どちらも登ってみる価値は充分にある。さすがに高地のためか一気にのぼりきるのはちょっときつい。



次ページ(中米北部旅行報告3/ダイビング)へ!

ホーム位置