〜 WTC秋の箱根強羅旅日記! byナガシマ 〜


【10月24日(土)/1日目 曇り(たまに小雨)】



1.出発

 雨こそ降っていないものの生憎の曇り空、ついこの間までの暑さがウソのように朝の空気が肌寒い。例年より一足遅れでようやく秋がやって来たようだ。WTCミニツアー「秋の強羅」は新宿駅小田急線改札口に10:00AM時間厳守で集合、のハズだった。が、定刻に集合したのは幹事のSEA GULLさんと私ナガシマだけ。MASARUさんは改札口を間違えたらしく、清美さんとあきこさんは案の定遅れてやって来た。
 さぁ行こう、とSEA GULLさんが胸を張って自動改札口に向かう。でもSEA GULLさんが手にしているのはJTBで手配した切符。それは裏面が磁気化されてないから有人改札口だっちゅうの。う〜ん本当にボケ強化合宿になりそうな気配だ。



2.新宿−箱根湯元−買出し−強羅−中強羅

 満席御礼の10:30発ロマンスカーに乗り込むと、両巨頭のボケ(自慢)話に花が咲いた。ケニア珍道中の笑い話にお腹の皮がよじ切れそうになるころ箱根湯元駅に到着。時刻はちょうど12:00きっかり。駅前で簡単にお昼を済ませ、いつものあきこさんの献立リストに基づき買出しへ繰り出す。
 箱根湯本は湯治に訪れる温泉街。大きなスーパや商店街はないものの、人情あふれる個人商店で臨機応変に食材を買い求める。なかでも日本一安い店を自慢する魚屋の大将は面白い親父だった。何しろ店ほっぱらかしてフラフラ遊びに行っちゃう。替わりに前の肉屋のおばさんが店番をしていた。
「15分待ってたって? わりぃわりぃ。でもこの前は3日待ってた客がいるんだから、お兄ちゃん達はまだ恵まれてるよ」
「手巻き寿司にはこの高級なマグロは売れないなー。食べたら次の日にお腹が痛くなるこっちのネタで十分だよ」
 なんて感じで、江戸っ子気質を思わせる粋な親父だった。しかし良く考えると、無駄話ができる魚屋さんって、東京には少ないなー。
 箱根湯元駅から強羅駅まではハッチバック式の箱根登山鉄道で向かう。意外にも朝の通勤列車なみの混雑で、それも乗客の平均年齢が異常に高くて、少々ゲンナリしてしまう。秋の箱根はずいぶんと人気のようだ。強羅駅から目指す中強羅駅まではケーブルカーで3駅。「歩こうか?」というSEA GULLさんの提案を速攻で否定し、ケーブルカーに乗り込む。中強羅駅からは本日のお宿「ヴィラ強羅」に徒歩2分で到着した。



3.ヴィラ強羅とプール

 リゾートマンションをそのままコンドミニアムにした感じの本日のお宿「ヴィラ強羅」は、窓からまだ緑々とした山々が望め、まわりは静かな落ち着いた環境。友人宅に遊びにきたって雰囲気で非常にくつろげる。もちろん食堂や温泉大浴場も用意されており、ホテルとしても十分いけてる。
 部屋に入るとあきこさんご持参の香り高いアップルティーでしばし休憩。朝の電車からずーっとハイテンションだったので、皆の疲れがどっと出たようだ。テレビでは神奈川ゆめ国体の開幕式が流れており、少々オシャベリ・ダベリタイム。
 隣のホテルに温水プールがあるとのことで皆でいそいそと出掛けたが、僕達5人が入ると一杯になってしまうほどの小さなプールだったため今回は見送りとした。僕の美しいビキニ姿が見せられなくてとっても残念。



4.楽しい宴

 宿に戻ると早速夕食の準備にとりかかった。本日のメニューは、鮭のチャンチャン焼き、手巻き寿司、豚汁、他。いつもの通りあきこさんの号令の下、4人の兵卒(プライベート)がちょこまかちょこまかと動きまわる。SEA GULLさんの豪快な酢飯作りが見られたり、MASARUさんの関西風味付けの極意が見られたり、私ナガシマのごぼうの皮むき姿が見られたり、皆で作る夕食は味もさることながら調理自体が楽しい。ちなみにあきこさんの提案により、次回はメニューとそのレシピのみを決めて、実際の調理担当はルーレットで決める「ジャングルクッキングスタイル」を導入することとなった、らしい。
 手巻き寿司は焼き海苔に鮨飯とネタ(マグロ赤身、タコ、アジ)をのせて、お好みでシソの葉や野菜を包んで食べた。実にうんまいうんまい。時にタコの塩辛やくらげウメなるつけ合わせも一緒に巻いたが、実に何ともいやはやまったくもってよろしいよろしい、と頬が激しく緩む味わいであった。チャンチャン焼きはガスが弱かったせいか、鮭が一部生焼けの感もあったが、バターの風味が香ばしく、個人的にはつけ合わせのきのこ類が絶品で、やはりうんまいうんまい一品であった。具沢山の豚汁を実は3杯もお代わりしていたのは僕だけだったかもしれない。食べきれない程のご馳走を前に、皆の顔がほころんでいたのは言うまでもないが、まぁ本当に幸せなひとときであった。



5.コンドミニアムの夜は更ける

 ご馳走にお腹が一杯になると、皆の興味はTVに移った。今日は日本シリーズの第4戦、途中で「日立 世界不思議発見」に少々浮気したものの日本シリーズ観戦に熱中した。試合はベイスターズが打つわ打つわの大盛り上がり。何でも17安打は日本シリーズ記録だそうで、思い出に残る日となった。
 その後ホテルの温泉へ。プールで泳げなかったので温泉で泳ぎたかったが、さすがにそこまで広くはなかった。でも洗い場にはシャワーが6式あり、そこそこゆったりした湯船であった。しかし温泉はいいね。極楽極楽。余は満足じゃ。
 部屋に戻って今度はワインで乾杯! なんとあきこさんと清美さんがサランラップを活用して残りの鮨飯とネタで巻鮨をこさえてくれた。他に野菜スティックやバターコーン等、余った食材を見事に調理した肴をつまみに、強羅の夜は更けていくのであった。
 ちなみに夜中にやっていたオカルトっぽいTV番組を見ていて、あきこさんが「キャァァァァー」と言う物凄い悲鳴をあげて飛び上がって逃げていったのは、結構本人には恥ずかしいことであったらしい。そんなこんなで就寝は2:00過ぎ。グーグー。




次ページ(箱根旅日記2日目)へ!

ホーム位置WTCホーム位置WTCご紹介