【オーストラリア旅行報告3(観光2/南オーストラリア州)】

※私が訪れた国立公園や観光地のうち主な場所だけを抜粋してその印象や感想を紹介。(但し、都市や街の観光や感想は除く)
 ★:国立公園  ●:その他


【南オーストラリア州】

《カンガルー島》

●ペネショー
 フェリーが発着するこじんまりとしたのどかな街。美しい海岸や綺麗なビーチもあってのんびり過ごせる。たくさんのフェアリー・ペンギンが巣を作り、上陸してくる。砂浜や岩場、ブッシュなどにいっぱい。鳴き声はうるさいが小さくてかわいい。太陽の塔みたいにじっと立っていたり、ひょこひょこ歩いたり、穴のなかに入っていたり。交尾しているペアまでいた。夜や早朝、いろんなペンギンたちの姿が楽しめた。

●シール・ベイ
 ケープ・ガンシューム自然保護公園にあるオーストラリアン・シー・ライオンが暮らす海岸。ビーチやブッシュのなかにたくさんのシールがコロニーをつくっている。間近で観察できるのがいい。周辺の景観もなかなかのもの。

●リトル・サハラ
 森林やブッシュのなかに突然と現れる大砂丘。真っ白な砂が風紋を描いている。高い砂丘の尾根に登る。起伏が激しくやや歩きにくい。白き砂漠の世界、絵になる風景だ。

●ケリー・ヒル・ケーブズ
 ケリー・ヒル・ケーブズ自然保護公園には多くの野性動物が生息。カンガルーや鳥たちが目の前まで寄ってくる。特筆すべきは奥にある鍾乳洞。無数の石筍や石柱、帯のような美しい鍾乳石が織りなす幻想的な世界は一見の価値あり。

●ハンソン・ベイ
 コアラのサンクチュアリと呼ばれる場所。一帯にユーカリの木が生い茂り、たくさんのコアラが生息している。ぬいぐるみのようなかわいいコアラをいっぱい発見できるが、ほとんどが木の高い位置にいるため、まともに写真を撮るには200ミリ以上のレンズが必要だろう。

★フリンダース・チェイス国立公園
 アドミラルズ・アーチ。突き出た岬の下が荒波で削り取られてアーチ状の形に残されたもの。遊歩道を歩いてまわりこむように(アーチの上を歩いている)下へ降りていくと、突如巨大な洞窟のように口を開けたアーチの姿が視界に入る。その迫力に圧倒。カンガルー島南西端に位置するこの岬には激しい波と風が打ち寄せる。荒波と洞窟の向こうには海が広がり、岩場にはニュージーランド・ファー・シール、打ちつける波の合間の岩肌に悠然と寝ころがっている。岬の周囲の景観も眼を見張るものがある。
 リマーカブル・ロックス。緑のブッシュが広がる岬の先端にあるいくつかの巨大な岩群。穴が空いたもの、底の部分が空洞化したもの、波形のもの、様々な奇型の岩がバランスよく岩盤に乗っている。どの岩一つをとってみても奇妙な形、しかも部分部分でその形状は異なっている。これらの岩は南極から吹きつける強風や雨によって浸食され風化したものらしい。想像を遙かにうわまわる。自然の凄まじさを改めて思い知らされた気がする。風が創った自然のオブジェ、自らの眼で確かめなければ実感できないかもしれない。
 ロッキー・リバー。多くの野性動物が観られるキャンプサイト。エミュー、ポッサム、ウォンバット、ハリモグラ、コアラなども生息するが、とくにここのカンガルーは人懐っこく、一緒に写真を撮ったりスキンシップが楽しめる。



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