【オーストラリア旅行報告4(観光3/西オーストラリア州)】
※私が訪れた国立公園や観光地のうち主な場所だけを抜粋してその印象や感想を紹介。(但し、都市や街の観光や感想は除く)
★:国立公園 ●:その他
【西オーストラリア州】
《ザ・キンバリー》
★パヌルル国立公園(バングル・バングル)
オーストラリアの秘境と呼ばれ、世界有数の奇景を誇る。最も象徴的なのは、丸みを帯びた横縞模様の岩山が蜂の巣のように幾重にも連なる光景。ビーハイブと名付けられた他に類をみないこの景観は筆舌に尽くし難い。上空から眺める遊覧飛行が全体を堪能するにはいいが、醍醐味はやはり陸路からアタックすることだろう。
★ミリマ国立公園(ヒドゥン・バレー)
ドーム状の砂岩質の岩山が連なる光景は抜群。ミニ・バングルといった風景は感動ものだ。簡単にアクセスできて、2時間程度の峡谷ウォーキングで岩山にも登れて、周囲の景観が満喫できるのがいい。縞模様の階段状の岩山を登った頂上からの眺めは素晴らしい。
《南西部》
★ナンバン国立公園(ザ・ピナクルス)
真黄色い砂が一面に広がる砂漠に白い化石の柱が林立する様は格別。荒野の墓標と呼ばれるこの光景はここでしかお目にかかれない。その奇景もさることながら、注目されるのはこの景観を創り出した自然の歴史だろう。貝などが堆積した石灰岩の土台に深く根を張った原生林が枯れた後、大地が風化して根に残った石灰層が塔のように残されたらしい。そんなことに思いを馳せながら、殺伐とした黄色い砂漠を徘徊し、化石の状態を観て歩いた。遠くには、緑のブッシュ、青い海、白い砂丘も望め、この黄色い砂とのコントラストが織りなす風景は、なぜか別世界のようにも思えた。
●ウエーブ・ロック
波形をした巨大な奇岩の壁。高さ15メートルの巨大な波が瞬時に固まったという感じ。岩肌に走る無数の縦のラインがあたかも本物の波のようにリアルに感じさせる。一定方向からの強い風雨が長い年月の間に浸食させたらしいが、これまでにも世界各地で様々な自然の力を見せつけられてきたのに、やはり信じ難い光景だった。世界的にも有名で自然が創り出した最高レベルのオブジェだと思うが、距離が遠くて付近にほかの見どころも乏しいせいか、訪れる人は思ったほど多くなかった。
●ロットネスト島
大勢の観光客が訪れるのどかな小島。海や海岸も綺麗でのんびり過ごせる。この島で人気なのがクォッカという小動物。ネズミとワラビーの間の子みたいなかわいい有袋類。黒トカゲや孔雀もたくさんいる。私は観光鉄道やバスで巡ったが、自転車でまわる人もかなり多い。オリバー・ヒルと地下要塞、ワジェマップ・ヒル、ウエスト・エンドなどの名所以外にも、いたるところで海や岩壁、丘や池などの風景が楽しめる。ウエスト・エンドの岬の景観、トロッコ列車みたいな小さな鉄道が趣もあって良かった。
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