【オーストラリア旅行報告1(総合)】
●日程
2000年4月19日(水)から5月10日(水)の22日間。
●旅費
航空券 :ダーウィンIN、パースOUTで、約7万円。(QF:カンタス)
現地費用:約10万円。(移動代、現地ツアー代、宿代、食費など)
●旅行ルート(空路は未使用) ※観光した主な都市や国立公園のみを表記。
【ノーザンテリトリー】ダーウィン[トップエンド:カカドゥ、リッチフィールド]〜【西オーストラリア】カナナラ[キンバリー:パヌルル(バングルバングル)、ミリマ]〜【ノーザンテリトリー】キャサリン[ニトミルク(キャサリン渓谷)]〜アリススプリング[レッドセンター:ワタカ(キングスキャニオン)、カタジュタ(オルガズ)、ウルル(エアーズロック)]〜【南オーストラリア】アデレード[カンガルー島:ペネショー、シールベイ、リトルサハラ、ケリーヒル、フリンダースチェイス]〜〈ナラボー平原〉〜【西オーストラリア】パース[ナンバン(ピナクルス)、ウエーブロック、ロットネスト島、フリーマントル]
●為替レート
現地レート :1オーストラリアドル=約70円。
カードレート:1オーストラリアドル=約64円。
●クレジットカード(支払い)
カード社会なので現金はそんなに必要ない。というかカードがなければかなり不便。バスやツアーなども「電話で予約してカード番号を告げる」といった方法をとらなければならない状況もある。私は1万円しか両替せずにほとんどカードで支払った。レート(手数料)的にも両替するよりカードで支払うほうがお得。小さなスーパーや安宿でもカードが通じるのでさほど問題ない。
●宿
YHA(ユースホステル)やパッカー(バックパッカーズ)がロケーションの良い場所にたくさんあるので、宿探しに困ることはない。バスの到着時には宿の客引きまでいる。但し、深夜やイレギュラーな到着の場合、受付けが閉まっていたり連絡が取れないケースもあるので注意が必要。
安宿はドミトリーが基本だが、場所によってはシングルやツインもある。ロビー、プール、キッチン、ランドリーなどが整っており、安旅行でも快適に過ごせる。料金は10〜15ドル程度。ピックアップや朝食がフリーのところも多い。
●旅行者
オーストラリアには欧米の旅行者も多いが日本人旅行者も山ほどいる。若い女性が突出して多く、男性はなぜか少なめ。比較的長期の安宿系旅行者のほとんどがワーキングホリデーで来ている。長期ラウンドしている人も多いけれど、世界旅行者はほとんどいなくて、オーストラリアオンリーって人ばかり。とにかく、若い女性が圧倒的多数で、YHAやパッカーで自炊しながらベースキャンプ的移動の旅をしている。
●移動
オーストラリアは広いので、時間の少ない人は空路移動がいいと思われるが、決して安くはない。鉄道もあるけれど、運行が限られるし安いわけでもないので、特別にこだわりのある人以外にはお薦めしない。
自動車やバイクを除けば、長距離バスやツアーバスでの移動が一般的。先進国のわりに大きな街であっても便数が少ないので機動力を活かした移動は難しい。滞在費(安宿)に比べて移動費や観光費はかなり高くつく。
●割引
国際学生証、YHAカード(ユースホステル会員証)、VIPカード(パッカーの会員証)などがあれば、バス運賃、宿代、ツアー代、入場料なんかが割引になる場合も多く、かなり役立つので持っておいたほうが良い。私はユースのメンバーカードを携帯していたので、総額1万5千円くらい得をした。
●総評
「問題外のオセアニア」と唄にもあるように「オーストラリアは歴史が浅く、面白味も少なそう。先進国だし、いつでも行ける」などと考え、足が遠のく(東海岸やニュージーランドは何度か訪れているけど……)というか、あとまわしにしていた。しかし今回、紆余曲折があってオーストラリアへ訪れることになり、まじめにラウンドしてみたけれど、アボリジニ文化といい、大自然といい、なかなか素晴らしいものがあった。
とにかく行ってみる、自分で体感してみる、という自らの旅の基本を改めて思い起こさせてくれた。やはり先入観にとらわれず実際に旅してみないと本当のところやその良さもわからないのかもしれない。
今回の旅では、大自然、動植物、旅人との出会いが特に良かった。総じればオーストラリアの旅は、長駆移動して、いっぱい歩いて、いろんな大自然を満喫するって感じかな。その過程で、様々な珍しい動植物とも出会える。どの国立公園でも10キロから20キロはウォーキング。醍醐味を味わうには、けっこう歩かなければならないし、それなりに体力も使うから、あまり先送りしないで早めに訪れて良かったとも思える。
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