【雲南旅行報告2(感想&トピック)】


●印象に残るベストスリー
・雲南山岳地帯の移動と崖崩れ、イ族の女性との出会いと家庭や暮らし。
・西双版納、雲南各地の風景、少数民族との触れ合いや集落の情景。
・石林の景観と探索。ほか、各地の名所、旧跡。

●山岳地域の移動(土砂崩れ)
 山奥を抜ける道は幹線であっても要注意。小規模な土砂崩れは頻繁に見かける。バス一台分の道幅しかないため、ぬかるみにタイヤを滑らせながら土砂を乗り越えて進む。大規模な土砂崩れや崖崩れに遇う可能性も低くない。足止めをある程度は考慮しておくのが無難だろう。復旧作業は意外に早く、大勢の人が集まって、かろうじて通過可能な状態にしてくれる。が、本当に通過不能状態に陥る場合もあると思われる。また、厳しい道路状況下での運転なので崖下転落の危険性もあるかもしれない。

●イ族の家庭
 イ族家庭に大変お世話になった。土壁の家屋、各建物の内部、釜戸での調理、集落の佇まい、食事の様子など、多くのことを知ることができた。その家の女性とも仲良くなり、いろいろ語らえた。優しくて可愛くてとてもいい娘。彼女と一緒に畑で野菜を採ったり、庭にいる鶏を捕まえて調理したり等々、いろんなことを体験できた。みんなで食事をしたり、水パイプを吸ったり、少数民族の家庭料理や生の生活も感じることができた。

●少数民族
 プーラン族、ジノー族、ヤオ族、タイ族、ラフ族、ハニ族、ドアン族、チンポー族、チベット族、ワ族、ペー族、ナシ族、イ族にお目にかかれた。いずれも独特で綺麗な民族衣装であり、その華やかさに目を奪われる。それぞれの住居なども興味深く、その集落の風情にも感じ入るものがあった。

●トイレ事情
 中国のトイレは空港や高級ホテルを除き、それほど変わっていない。綺麗に整ってきているが、扉がないのは普通だし、仕切りすらないことも多い。トイレ使用料は標準で2角。山岳地域や辺鄙なところへ行く場合、野外で用を足すことも珍しくない。このような場所では、たとえトイレがあっても、汚くて男女共用のところも多く、おまけに扉や仕切りもないので、普通の日本人旅行者だと使うのを躊躇ったり違和感もあるかもしれない。

●石林
 昆明から石林へは朝8時過ぎに出発する観光列車がお薦め。直行で時間的にも早いうえに、シートや設備も快適。料金も20元とそれほど高くない(普通のバスでも15元)。入場料は55元と高いが、浸食され尖った岩々が林立して聳える様はやはり感動ものである。

●大理周辺
 古城はかなり観光化されているが整っていて歩きやすい。旧い街を新しく昔風に再構築しており、風情に欠ける面もあるが、一般観光客受けするかもしれない。
 聳え立つ象徴「三塔」、壮大な山々が連なる「蒼山」、高地に広がる美しい湖「耳海」、風情あるペー族の街「喜州」などは良かった。

●昆明空港と両替
 入国時に2万円ほど両替したが思ったより使わず、けっこう贅沢したのにかなり余ってしまった。再び無料券で中国のべつ地域へ行くつもりなので、現地通貨で持ち帰ろうと考えたが、リスキーな気もしたのでドルへ再両替した。1ドル=106円換算で戻ったことになるので、円〜元〜ドルと二度の手数料を取られているわりにレートは良かった。
 昆明空港の両替所(中国銀行)は出発ロビーにはなく、到着フロア内部(荷物受け取りの場所)しかないので、係官に頼んで中へ入れてもらい再両替した。再両替は円とドルが可能だったが、私はドルにして65ドルほど戻ってきた。この際、両替証明書(両替時に受け取ったレシート)を徴収されたので要注意。空港使用料(国際線90元)が必要なので残しておくのも忘れずに。
 国際便のチェックインカウンターは、出発フロア内の扉の向こう側にあるのでやや分かりにくい。出国手続き後は先述のように再両替はできないが、免税店では元が使える。クレジットカードは使用できない。


 雲南旅行報告 おわり


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