ガイアナ


『街のナンパ師』


 街で知り合った男と真っ昼間から野外でビールを飲む。インド系の人らしい。
 ガイアナの女はどう思う、いい女は多いか、などと訊く。女性が店の前を通るたびに、あの女はどうだ、といちいち訊ねる。ポン引きではないらしい。
 絶世の黒人美女が眼に入ったので、あの人なんかいいねぇ、と相槌と打つ。
 すると、誘ってくるよ、といきなり席を立つ。呆気にとられ、とめる間もない。きちんとした身なりの金持ちそうな女性。その男は見すぼらしくはないけれど、ごく一般的な恰好。けっこう粘っていたが、あえなく断られたようだ。
 仲良くなった仲間と一日中こんな感じでナンパして遊んでいるそうだ。もっとレベルを落とせば、すぐにうまくいくからさ、なんて言っていた。


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