【11月25日(水曜日)5日目】
コンビニに寄って、午前四時まえに宿へ戻る。シャワーを浴びてから、出発の荷造り。もう、空港へ向かう時刻まで一時間程度。残ったメコンウィスキーを飲みながら、夜明けを待つ。雨音が響く。雨が降り始めたようだ。まあ、あとは帰るだけだが、空港へ着くまでもってほしかった。
六時すこしまえに宿を出て、ピックアップのミニバスを待つ。十五分くらい遅れてお迎え。ほんとにちゃんと来るのか?と、いつもひやひやする。離陸時刻が八時だから、それほど余裕もない。ピックアップバスの始発が六時なので、まあ仕方ないことではある。
徐々に日が昇る。七時過ぎに空港へ到着。さっさとチェックイン。出国税500バーツを払い、出国手続きを済ませてから待合室へ。
定刻に離陸。朝食を取ったのち爆睡。目が覚めると、バンコクのドンムアン空港。便名は変わらないが、ここで乗り換え。免税店で残りのバーツとカードでタバコを買う。十二月からタバコの価格が上がるのでちょうどいい。20%オフセールもやっていたからラッキー。
バンコク出発。徹夜で飲み明かしたせいもあって、機内では食事のときにワイン六杯とコニャックを飲んだだけで、ずっと成田まで熟睡。おかげで、TGのサービスを堪能できなかった。
成田到着後、迎えに来ているかもしれないWTC会員の忍ちゃんを探す。
今回のWTC交流旅行、昼間だけではなく、それをうわまわる夜の部の充実ぶり。たった五日間とは思えないほど満喫できた。初日の夜は一時半解散(ナガシマ、天候、SEA GULL、あきこ、ようこ、たか)、三時過ぎに就寝。二日目が零時半解散(ナガシマ、天候、ようこ、たか)、二時半就寝。三日目は零時帰還(ようこ、たか)、二時半就寝。四日目が徹夜(たか)。と、睡眠時間が4、6、3、0で平均3.2という行動パターン。二日目と四日目にはツークルージングダイブもできたし、ようこちゃんと二人っきりの時間も過ごせたし、大満足の旅となった。
忍ちゃんがいないようなので、京成特急へ飛び乗り、家路につく。
どんなに盛り上がっても、いや、楽しくて充実していたならばそのぶん、旅の終わりはなぜか寂しく感じてしまう。明日からは、また会社勤め。サラリーマン旅行者の宿命。旅から離れた日常が嫌というほど続く。でもそれが、私の旅への思いとともに、旅へと駆り立てる原動力の一端となっているのかもしれない。
とにかく、明日からまた、気力や体力を充電、次なる旅への活力を養う。この旅行はこれで終わりだが、すぐに次の旅が待っている。旅への情熱を失わない限り、延々と旅は続けられるのだ。そう思えば、すこし寂しさもまぎれる……。車窓に見入る自分の頬がすこし緩んでいるのがわかる。これからの旅に夢を馳せる私を乗せ、列車は大都会のビル群へと入っていった。
WTCプーケット旅日記 おわり