【南極&パタゴニア旅行報告】

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●はじめに
 年末年始に休暇を絡めて三週間ほど、南極と南米南部パタゴニア地方(アルゼンチン&チリ)を旅した。初めての海外での年越しとなったが、21日間の旅行はとても充実したものだった。南極クルーズの予約関連、アルゼンチンの政情異変など、懸念されることも多かったが、予想以上に順調で期待以上にうまく旅行できた。

●旅行期間
 2001年12月19日(水)から2002年1月8日(火)の21日間。

●航空券
 成田〜ブエノスアイレス往復、9万5千円。(AC/エアカナダ)

●旅行ルート(〜:空路、−:陸路、==:海路、=:南極クルーズ)
《日本》成田〜《カナダ》バンクーバ〜トロント〜《アルゼンチン》ブエノスアイレス〜ウシュアイア−ティエラ・デル・フエゴ国立公園−ウシュアイア=(ビーグル水道)=(ドレーク海峡)=《南極島》アイチョー島=リビングストン島[ハンナポイント]=デセプション島=クーバービル島=《南極半島》ニッコーハーバー=パラダイスベイ=《南極島》WIENCKE.I、GOUDIER.I[ポート・ロックロイ]=(ニューマイヤー海峡)=(ドレーク海峡)=(ホーン岬)=(ビーグル水道)=《アルゼンチン》ウシュアイア−リオ・グランデ−《チリ》−==(マゼラン海峡)==−プンタ・アレーナス−プエルト・ナタレス−ミロドン−パイネ国立公園−プエルト・ナタレス−《アルゼンチン》−カラファテ−ペリト・モレノ氷河−カラファテ−エル・チャルテン、フィッツ・ロイ−カラファテ−リオ・ガジェゴス〜ブエノスアイレス〜《カナダ》トロント〜バンクーバ〜《日本》成田。

●旅行概況
 アルゼンチン入りした12月20日のブエノスアイレスは戒厳令の真っ只中で、ストやデモ、暴動ほか、地下鉄をはじめとする都市機能がマヒし、店もほとんど閉まっていたが、空港関連はほぼ正常で旅程への影響がなく助かった。催涙弾の煙に涙ボロボロで咳き込んだり、息巻く群衆にたじろぎながらも街中を徘徊していた。帰りのブエノスアイレスは荒らされた跡がまだ残っていたが、ほぼ正常な様子で多くの観光客で賑わっていた。

《ウシュアイア探訪 〜ウシュアイア−ティエラ・デル・フエゴ国立公園〜》
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 最も心配していた南極クルーズの現地手配のほうは、私がウシュアイアに到着した翌日の出航で8泊9日のクルーズ(私にとって出発日も期間も最も都合が良いもの)が辛うじて確保できた。日本で調べて四千ドル程度だったクルーズが、現地では約二千三百ドルで手配できた。そのあと申し込んだカナダ人は満室で断られたので凄くラッキーだったと言える。11月の出発だと空いていてもう少し安いらしいが、南極の氷の状態がいまいちでクルーズ航路や訪問地、上陸地などがかなり制限されるようだ。そんなわけで、予約状況や予約時期によって、価格がどれだけ下がるか、手配は成功するかが運命の分かれ道であり、綱渡りのようなぎりぎりのトライで、そこそこ安い料金にてなんとか無事に予約が入って手配が成功したのは幸運だったと思える。
 南極クルーズの内容のほうは、七回も上陸することができ(同じ8泊9日の日程でも時期や天候によっては四回しか上陸できなかったクルーズもある)、マゼラン、ヒゲ、ジェンツー、マカロニ、アデリーの五種類のペンギンや三種類のクジラほか、多くのアザラシや様々な鳥たちにも出遇えて、南極旅行は大成功をおさめた。特筆すべきは南極の景観で、連なる雪山、大氷河の数々、氷山や流氷に埋め尽くされた光景などは、言葉で言い尽くせるものではなく、ぜひ自身で体感してみることを薦める。

《南極航海 〜ビーグル水道=ドレーク海峡=南極の島々=南極半島=ニューマイヤー海峡=ドレーク海峡=ホーン岬〜》
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 パタゴニアの旅へと移り、こちらのほうも調子良く遂行することができた。チリへ入って、マゼラン海峡を渡るときにはマゼランペンギンにお出迎えされ、大パンパの移動ではたくさんのグアナコやニャンドゥに巡り遇えた。パイネ国立公園では大自然や動物たちを満喫することができ、アルゼンチン側へ戻っては、ペリト・モレノ大氷河の景観に驚愕した。チャルテンからの五時間のトレッキングでは、フィッツ・ロイの全容も露にその神秘的な光景に心を奪われた(フィッツ・ロイは雲に覆われていることが多いため、その頂きを目にできるのは幸運らしい)。

《パタゴニア周遊 〜パイネ国立公園−ペリト・モレノ氷河−フィッツ・ロイ〜》
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 こんな感じで、懸念されることが多く、綱渡りのような状況に思えた旅行計画だったが、自分の思惑以上に快調に旅を終えることができた。

●南極クルーズの料金
 今回現地で手配した南極クルーズは、日本から直接インターネットでいろいろと調べて3850〜3990ドル程度だったものを、現地にて前日に申し込んで2310ドルで手配できた。これは二人でシェアしたときの料金であり、もし三人でシェアできるならば2〜3割ほど安くなるはず。11月ならば南極の状態がまだあまり良くなく、混んでもいないようで、料金も少し安めらしい。
 このように現地で手配すれば安くなるのは間違いないが、都合がいいスケジュールの船が見つかるかわからないし(船の情報やスケジュール、その時点での料金は、すべてを網羅できるとは限らないが、日本にいてもインターネットなどである程度は当たりを付けることができる)、現地にて安く予約が入るかとなれば、もう賭けみたいなものなので、時間に余裕がない人の現地手配はかなりリスキーと言える。私にしても運良くギリギリセーフだっただけで、あとの人には満室で断られた人もいるし、その次便の年明けが絡む日程だともっと混んでいるので、ほぼ絶望的だっただろう。1月中旬から2月にかけても南極の状態が良くピークシーズンなので混んでいるらしい。


 南極&パタゴニア旅行報告 おわり


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