【中国旅行報告】


●旅行期間と概況
 1997/8/1(金)〜8/11(月)まで、中国の四川、三峡、北京近郊あたりを旅してまわった。

●旅行ルート( →:空路 −:バス =:鉄道 〜:船 )
 成田→→北京→→成都−楽山−重慶【〜豊都(遊鬼城)〜(石宝寨)〜万県〜(張飛城)〜奉節〜[瞿塘峡]〜巫山(小三峡)〜[巫峡]〜[西陵峡]〜ダム〜】宜昌−武漢==北京−八達嶺−昌平県−北京→→成田。
補足:
【】内が三峡クルーズ。クルーズ内における地名は下船して散策した街で、()内は下船して観光した名所、[]がいわゆる長江の三峡。

●旅行費用(総額15万円)
 エアーチケット代「国際線(成田〜北京往復)+国内線(北京〜成都片道)」=約11万(夏場は高い!)。その他費用「ビザ代+日本国内移動費+現地総費用(宿代、移動費、観光代、食費など全て込み)」=約4万円。

●中国ミニ情報
 レート:1元=約14円  言語:中国語(漢字)  時差1時間  北京空港使用料:国際線90元、国内線50元。

●NWはビジネスクラス
 ビジネスクラスにUPグレード。シャンパンから、食事、お酒、グッズのサービス。座席も持て余すほど広くて快適。マイレージもビジネスクラスだから割り増しがあるのかな?

●国内線の乗り継ぎでトラブル
 北京で成都行きの国内線のチェックイン(日本で予約、発券)。なんと予約が入っていない。筆談で必死に粘るが「没有」の一点張り。スタンバイで粘り、3時間の交渉の末、なんとか乗せてもらえた。
 これは旅行社(HIS)のミスで、旅行社側でも前日(8/1)発覚し、日本からも航空会社に交渉したがダメで、私にも連絡しようとしたが連絡がつかなかったらしい。(連絡がついてもどうしようもないと思うけど)
 帰国後、旅行社から謝罪があって、多少の金銭と特製テレカ、次回の航空券の割引をしてもらうことに。結果的に(本人の努力の賜物だが)ちゃんと乗れたのだから(乗れなかったら航空券の払い戻しとホテル代とかも保証したらしい)、嬉しい贈り物ともいえる。

●中国観光とホテル
 観光代はかなり高い。現地の日常物価と比較すれば超割高。外国人料金がある場合も。現地物価は、大瓶ビール3元、瓶コーラ1.5元、缶コーラ3元、麺類2〜4元、料理一品5〜10元(二人前くらいの量)だが、観光地の入場料は20〜50元もする。それが見どころごとに必要。
 宿代もそれなりにかかる。超安宿もあるが中国人しか泊まれないので、そこそこのホテルに泊まることとなる。そのため、外国人が泊まれる最低の宿でも、小ぎれいで冷房なんかもあって、けっこう快適である。しかし、このクラスは英語は通じない。都市部で50〜100元、北京だと1.5倍を見積もるのが無難。

●成都から楽山のバスでトラブル
 楽山行きの大型バスが途中で故障。さっさと見切りをつけて、ミニバスに拾ってもらう。無駄にした時間15分。素早い判断が幸運をまねく。中国はそれなりにトラブルけど、むかしと違ってリカバリも楽なので、旅にそんなに支障はきたさない。

●楽山大仏
 とにかくでかい。崖の石段を下りて見物。足も驚くほど巨大。船からも観賞。大仏の全景を捉えるなら遊覧船からでないと無理だが、山道を歩いて崖を下るほうが感動的。巨大な涅槃仏もある。

●楽山から重慶への道
 このルートは、時間にして半分くらいがダートの山道。UPダウンが多いが、田舎の風景や村々を楽しめる。乗り物が苦手な人は避けたほうがいいかも。現在、新道路の工事中。
 成都から重慶なら、高速バスもあり、快適で、時間も半分くらいでOK。

●料理が旨い
 本場四川の料理は激辛。辛党の私も少し持て余すほど。だけど旨い。北京に近づくにつれ、段々と辛さも薄れる。北京でも四川風というのがあるが本場に比べればまだまだ。日本の四川風なんて子供だまし。どんな料理なのか漢字でわかるのは便利。

●四川省、長江流域は暑い
 とにかく、この地域の夏は半端じゃなく暑い。北京も暑いが日本ほど湿度が高くないのでマシ。三峡は真夏は避けたほうがいいかも。

●長江の観光クルーズ船
 地元の人用のクルーズ船と外人パックツアー用のクルーズ船がある。地元用といっても観光用なので現地の物価と比べてそれほど安いものではない。外人用だとそれに輪をかけて高い。値段は二等と三等の間をとって、地元用で500元、外人用で400美元。USドル=美元、円=日元、となってるので間違えないように。私は地元用の観光船に乗った。ほとんどが台湾人で、日本人や欧米人は一人も見かけなかった。観光船以外にも、普通のフェリーや水中翼船もある。
 観光船の内容は、地元用、外人用のどちらもほぼ同じで、便宜上こう呼んでいるが、外人と中国人の差別はないようだ。外人用のほうが船が豪華で、サービスもよく、案内もしっかりして、値段が高いのだろう。
 観光クルーズ船の場合、長江を下りながら、何カ所かの観光地に停泊(停留)して、その間に観光や街の散策ができる。しかし、案内は中国語のみなので、観光案内(船からの見どころを通過する時や停留する際に説明や情報のアナウンスがある)はよくわからないし、停留するときは何時に出航するのか、いちいち船員さんに筆談で確かめていた。

●三峡下り(三峡クルーズ)
 日本の峡谷のほうが絵になって感動的かもしれないが、長江の三峡は壮大でスケールが違う。ただ、そのぶん大雑把というか拍子抜け的な印象を受けるかも。三峡、小三峡、小小三峡があるが、長江支流の小三峡のほうが一般的な日本人向けだと思われる。小舟に乗換え6時間かけて観光する。

●武漢から北京の列車
 武昌(武漢)の駅前には百人以上の大勢の人が夜を明かしていた。寝床に敷く新聞紙を売ってる人まで。私は硬座の特快で北京へ向かった。硬座といっても、指定席のソフトシート、冷房やトイレ付きで車内販売もあって快適。但し、自分の席には間違いなく他の人が座っているから、どかす必要がある。

●万里の長城
 いつでも行けるとタカをくくっていたが、訪れてみることに。なかなか壮大な風景で意外に感動できた。明十三陵にも訪れた。

●北京散策
 北京では、郊外の頤和園、故宮、天安門、公園巡りや街を徘徊して過ごした。頤和園はけっこういい場所なのでお薦め。

★その他の雑感
■中国ではまだまだカードは使えない。旅行社とか中級ホテルなら、まずダメ。
■台湾人旅行者(パックツアー)が異様に多い。日本人も写真好きだが、彼らはさらにその数倍も写真が好き。しかも必ず人物を入れる。風景だけの写真などは滅多に撮らない。ちょっと困るのは、みんなで一枚撮ればいいものを(家族なのに)、一人づつ順番に同じ風景の前で写る。しかも、少しでも写真の端に他人が写るのが許せないらしく、どけどけ!と、うるさい。障害がなくなって、人物のポーズがばっちりキマルまでシャッターをきらない。さらにカメラ操作やフレミングを決めるのが遅いから、とーっても写真を撮るのに時間がかかる。そのうえ、家族の人数もかなり多いので、これが延々に繰り返される。
 たとえば、船のデッキで風景を眺めてたりすると、入れ代わり立ち代わりやってきて、どいてくれと言われるので、落ちついて眺めていられない。ただ、不思議なことに写真を撮り終えるといそいそと船の中へ戻っていく。観光地でも同じ。記念碑の前とかは押すな押すなの大盛況。しかも、他人がどかないとシャッターを切らないから、呆れるほど時間がかかる。


 中国旅行報告 おわり


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