【ベトナム南部旅行概況】  2008年11月20日(木)から25日(火)の3連休含みの6日間にてベ トナム南部へ訪れた。今回でベトナムは4度目の訪問だったが、やはり以前とは だいぶ変わっているように感じられた。  航空会社は中華航空(CI)の無料券(成田発で台北乗継のホーチミン往復、 往路がエコノミークラスで帰路はビジネスクラス)をノースウエスト航空(NW) の2.5万マイルで発券した。9月に予約したせいで帰路はもうエコノミークラ スでは取れなかったが、それでも2.5万マイルにて燃油サーチャージ無しで連 休絡みのベトナムまで飛べたため、リーズナブルだったと言えるかもしれない。  当初はニャチャンまで途中の町や観光地に寄りながら遠征しようとも考えてい たが、今回の旅行では遠出するのはやめて、ずっとホーチミン市内の安ホテルに 滞在。日帰りにて行ける範囲でまだ訪れたことがない場所を中心にのんびりと巡 った。  ホーチミン以外では、カイベー、ヴィンロン、チョロンなんかを訪れた。メコ ンデルタはもうかなりまわっているため、今回ミトーは通過しただけだったが、 全体としてはなかなか楽しめた。  現地通貨はベトナムドン。現在はドンもかなり下落しているらしく、レートは 100円=約1万8千ドン、1USドル=約1万7千ドンだった。1ドルよりも 100円のほうがレートが良いとなんとなく気分もいい気がする。  ベトナムでの現地総費用は約5千円(空港税は航空券発券時に徴収)。空港の ATMにて120万ドン(約6千5百円)をキャッシングしたが、余ったドンを ドルに再両替して14ドルほど戻ってきた。この金額で収まったのは円高の影響 も若干あるが、遠出の移動をしなかったことが大きいように思う。  ベトナムのATMは手数料(2万ドン)を取られるため、キャッシングはきち んと想定して1回に押さえたほうがベター。クレジットカードは高めの店以外は あまり使えないし、たとえ安めの店で使えても手数料(3%程度)を上乗せされ る場合が多いので、今回は現金に余裕もあったため、敢えてクレジットカードは 使わなかった。  現在は世界中のほとんどの国々でかなりの円高だから、現地費用は思ったより も安く上がって助かる。  ベトナムでも円高のおかげで想定よりも安く済んだが、わたしは総費用でも5 千円ほどしか使わなかったので、大したメリットにならなかったのが少し残念。 それでも円安に比べると千円以上は得しているだろう。  元々、貧乏旅行者は現地費用が少ないためメリットも少ないわけだが、とくに わたしの場合は円高や物価が安いからといって、いろいろ買ったり贅沢三昧でき ないタチなので、貧乏性の悲しいサガかもしれない。それでもわりと時間があっ たし、現金に余裕もあったので、「必要なものはなるべく仕入れておこう」と店 や露店や市場を巡ったり、食事もそこそこ豪華に食べたつもりだったが、わたし にはこの程度の消費が精一杯だった。  結局仕入れたのは、Tシャツ、メモ帳、カッパくらい。サンダルやウエストバ ッグも探したが、自分が欲しいようなものは見つからなかった。安いからといっ て自分が真剣に必要としないものを中途半端に買ったりはしなかった。食事のほ うも豪華とは言いつつも、高級レストランに入ろうなんて思えず、ビールを1本 増やしたり、料理を1皿増やしたり、食材に高めのカニやエビを選んだり、とい う程度だった。  ホーチミンの空港では真新しい国際線ターミナルが出来ていたが、となりの国 内線ターミナルからバスで市内へと出た。バス料金は3千ドン、タクシーならば 普通だと10万ドン程度。バス費用は30分の1にも満たないが、エアコンが効 いているし、旅行者や宿が集まるデタム通りにも寄るため、リーズナブルなうえ とても便利。料金は車内で払って車掌から切符とおつりが貰えるので小銭がなく ても問題ない。  空港のATMは国際線ターミナルには見当たらなかったので(両替所はたくさ んある)、ATMを使いたければ、バスを使わなくても国内線ターミナルまで行 くか、街なかへ出る必要がある。別フロアまでよく探せば国際線ターミナルにも あるのかもしれないが、手間取っているくらいならばさっさと国内線ターミナル まで行ったほうが手っとり早いと思う。  今回利用したCIのベトナム便は台北で乗り継がなければならないが(台北は トランジットの場合は空港税が免除)、11時過ぎにホーチミン発なので朝はか なり余裕があるし、当日に帰国できるため利用価値も高い。成田空港着は21時 くらいで帰宅が深夜になるので、早く帰ってのんびりしたい人には不向きかもし れない。  それでも、NWの無料券だと、たった2万マイルでサーチャージも不要で行け るうえ、予約もそこそこ入るので、なかなか使えるように思われる。                       ベトナム南部旅行概況 おわり