【台湾北部旅行概況】  2008年4月4日(金)から7日(月)の週末を含めた4日間の日程にて、 2度目の台湾へ訪れた。  なんと台湾を再訪したのは、世界旅行クラブ(WTC)の欅さんと台湾一周の 旅行をして以来、実に11年ぶり。その後なかなか再訪する機会もなかったが、 今回キャセイパシフィック航空(CX)が激安で出していて(マイルはカンタス 航空(QF)に加算)、高騰している燃油サーチャージも往復で3千円台と他の エアラインに比べて圧倒的に安いので、ちょっと無理して行くことに決めた。航 空券料金が下がっているなか、破格の燃油サーチャージはもはやエアライン選択 の最重要ポイントといえるかもしれない。  出発前、プロジェクトの諸事情で窮地に陥っていたため、半ば諦めかけた部分 もあったが、なんとか無事に旅立つことが叶った。  いつもの如くぎりぎりまで仕事をこなしたのち、職場から成田空港へと直行。 台北は数日前から当日の午前中までずっと雨続きだったらしいが、晴れ男らしく 全日程とも晴天に恵まれ、たった4日間と短期ではあったが久々の台湾を大いに 満喫することができた。  今回の台湾旅行では、台湾北部を巡るとともに、まだほとんどまわっていない 台北市内観光に一日を費やした(前回は台北到着後すぐに台湾一周の旅を開始し て、帰国前もあまり時間がなかったため、台北市内はほとんど観れていない)。  為替レートは、1台湾元(台湾ドル)=約3.3円、1USドル=約101円。 現地通貨は空港のATMにて手数料無しで難なく調達することができた。  気候的には、終日とも晴天に恵まれたためか、この4月初旬でも夜の散策にて Tシャツがちょうどいいくらい。昼間だとTシャツでも暑いほどだったが、博物 館や列車など、エアコンが効きすぎている場所も多いので注意が必要かも。  旅行ルートは(=:鉄道/幹線、−:鉄道/平渓線、〜:バス)、台北=瑞芳 −菁桐−平渓−十分−大華−瑞芳〜九イ分〜基隆=台北。  山間を走るローカル鉄道「平渓線」の旅では、古に炭鉱で繁栄した面影を残す 鉄道や駅舎、素朴な集落、山合の風景を中心に楽しんだ。十分大瀑布をはじめと する滝や渓流、山々の自然、炭鉱で栄えた旧い家並みや田舎の情景など、いろい ろと堪能できた。  ノスタルジックな旧き良き台湾の面影を残す「九イ分」。往年の金鉱で栄えた坂 と石段の村落であり、青い海を望む急な山肌の斜面に密集してたたずむ。迷路の ような細い石畳の路地や石段に旧い家屋が所狭しと軒を連ねる景観は、とても印 象的で独特の雰囲気も醸し出している。映画『悲情城市』の舞台となり、『千と 尋の神隠し』のモデルともなった。最も賑わっている路地『基山街』、内部へ一 歩立ち入ると色とりどりの小店が延々と続き、夜市さながら大いに楽しませてく れた。一方、路地裏や奥まった脇道に踏み込むと、途端に物静かな民家の情景へ と変貌する。  海の玄関口であり豪華クルーズ船も停泊する港町「基隆」では、数多い市内の 名所とともに夜市も楽しみ、様々な屋台料理を味わった。  台北市内では忠烈祠や民主紀念館、保安宮、行天宮、士林夜市ほか、メジャー どころをまわったが、今回初めて故宮博物院を見学できて良かった。これで世界 四大博物館をすべて訪れたことになるが、まだまだ見切れていないので、機会が あればまた訪れたいと思う。  とまあ、4日間の短期にて実質は現地わずか2日半程度であったが、けっこう いろいろと楽しめた台湾北部の旅だった。                         台湾北部旅行概況 おわり