【タイ(北西部)旅行概況】  2007年12月28日(金)から2008年1月6日(日)の年末年始絡み の10日間の日程にて、タイの北西部地域を訪れた。タイ北部や北東部のほうは 以前に旅しているが、今回はチェンマイから西側の奥にかけて山岳地帯をメイン にいろいろと巡った。  今回の旅では、首長族(パドゥカレン族)をはじめいろんな少数民族を訪ねた り、山奥をトレッキングしてカレン族の集落の民家に泊めてもらったり、国境を 越えてミャンマーへ行ったりもした。いつものように晴れ男らしく全行程とも晴 天に恵まれ、気候もちょうどベストな感じで、とても充実した旅行となった。  航空券はマイルを利用した無料券。ノースウエスト航空(NW)の2万マイル にてバンコク往復を発券した。NWの無料券は昨今旅行者の負担を著しく強いて いる高額の燃油サーチャージが取られないのが随分と助かる。  いつものごとく、出発日はぎりぎりまで仕事をしてから成田空港へ。そのまま 当日空港にて無料券のチケット変更交渉を行う。  往路のバンコク行き無料券は、NWの直行便を取ることができず、中国南方航 空(CZ)の広州にて翌日乗継のビジネスクラスでの発券となっていた。もちろ ん以前からキャンセル待ちはしていたが、話にならないほど混んでおり、優先度 の高いプラチナエリート会員ではあるが、無料券の変更予約が取れることはなか った。当日の空港でも多量のオーバーブックのせいでそれどころではなかったが、 大変苦労したものの紆余曲折の結果、幸運にもバンコク直行便で無事に飛ぶこと ができた。  土壇場でなんとかNW直行便のエコノミーに変更できたため、当日バンコクに 到着できて(一日の節約)、エコノミーに乗れて(5千マイルのバック)、中国 で乗継時の空港税が返金されて(約1500円のバック)、広州にて宿泊せずに 済んで(手間と宿泊代や交通費が浮いた)、けっこう得したかもしれない。  今回の旅で使った現地総費用は約4200バーツ(B)(約1万5千円)。1 日当たりにすれば約1500円といったところか。むかしタイ北部を巡ったとき に比べて、バスが良くなっているぶん移動費はそれなりに高騰しているが、宿や 食事などの一般物価はさほど上がっていないようにも感じられた。前週の12月 の三連休絡みで訪れたプーケットと比べれば、同じタイといえどもかなり物価が 安かった。  旅程のほうは、《タイ》バンコク〜チェンマイ〜パーイ〜メーホーソン〜(近 郊の山奥:1泊2日トレッキング)〜メーホーソン〜メーサリアン〜メーソート 〜《ミャンマー》ミャワディー〜《タイ》メーソート〜アユタヤ〜バンコク。  チェンマイから北西の方角へバスで約4時間ほど入った山岳地帯にあるパーイ。 日本ではさほど知られていないかもしれないが、大勢の旅行者で賑わうなかなか いい土地だった。村は小さいながらも充実しており、過ごしやすい場所で多くの 外国人ツーリストが長めに滞在している。周辺にはリス族ほか少数民族の集落が 多数点在し、トレッキングも盛んなようだ。今回の旅で個人的に最も気に入った ところかもしれない。  旅行者にはかなり知られているタイ北西部の山間の村メーホーソン。近郊にあ る首長族の集落で有名かもしれない。目的の一つでもあった首長族の集落はけっ こう観光化されており、現地ツアーなどで大勢の人たちが訪れていた。メーホー ソン近郊にも異なった多くの少数民族の集落が点在するが、パーイと比べて徒歩 で訪れるには厳しい気がする。パーイだと徒歩やレンタサイクルでも少数民族の 村々を巡れるが、メーホーソンでは車やバイクを併用するか、現地ツアーで巡る か、長駆のトレッキングでないと難しいように思える。  メーホーソンでは温泉や1泊2日のトレッキングへも出かけた。急斜面や崖道、 腰まで渓流に浸かりながらの歩行、とても道とは思えないようなジャングルや切 り立った岩場など、その行程にはそこそこ厳しいものもあったが、モン族ほか少 数民族の集落をはじめ、滝、川、山、動植物など、それなりの充実感や達成感で 満たされた。山奥にあるカレン族の集落の民家でお世話になっての年越しもひと しおで、大自然を活かした食器や調理なども堪能できた。  メーソートからは国境を越えてミャンマーの街ミャワディーも訪ねた。国を隔 てるモエイ川や国境の情景を堪能し、パゴダ、小学校、市場や街中を徘徊したが、 小学校で過ごしたひとときと子供たちはかなり印象深いものとなった。  アユタヤは意外にも初訪問であるが、見どころが膨大で、丸一日レンタサイク ルを跳ばして、遺跡や寺院、街の観光に勤しんだ。この街はそれなりに便利で、 宿も安くてわりと過ごしやすいし、見たいところがまだまだあるし、ここからス ワンナプーム空港までは2時間程度で100Bもかからずに行けるので(ドンム アン空港ならば30分程度)、次の機会のタイ旅行の最終日に余裕があれば再び 訪れてもいいと思う。  ほかにもいろいろな場所やポイントを訪れたが、印象に残った主なところはこ んなものだろうか。  ということで、のんびりとはできなかったが、充実したタイ北西部の山岳地帯 を巡る旅だった。                      タイ(北西部)旅行概況 おわり