【韓国(中北東部)旅行概況】  2007年10月5日(金)から9日(火)の3連休を含めた5日間の日程に て、韓国の中部から北東部にかけて訪れた。  いつものごとく、出発日は仕事をしてから羽田空港へと向かい、帰国日は夜の 7時過ぎまで韓国にて過ごした。全日程とも晴天に恵まれてとても快適に旅行す ることができた。韓国を5日以上旅するのは20年以上ぶりであるが、そのぶん いろいろな多くの場所を巡れてすごく充実した旅となった。  航空券はマイルを利用した無料券。日本航空(JL)の羽田〜金浦の往復をJ Lの1万2千マイルにて発券した。韓国便は国際線ではあるがキャンペーンだと 1万2千マイルで国内線よりも少ないマイルで発券できるため、飛行機を使った 国内旅行よりも気軽に旅行できる気がする。  たった1万2千マイルなのに国内線まで付けることができて、3連休絡みにて 夜7時まで韓国に滞在できるのだからけっこうお得だと思う。羽田の国際線ター ミナルに夜9時半過ぎに到着して、入国手続きや国内線1タミを経由してから帰 るせいで、蒲田といえど帰宅は11時頃になってしまうが、そのぶん目いっぱい 韓国を満喫できる。  今回の旅で使った現地総費用は約19万ウォン(W)(約2万5千円:1W= 約0.13円)。一日当たりにすれば約5千円となるのでけっこう高く思えるが、 今回はそれなりに移動をしたうえ、料理も豪勢に食べたし、最近の韓国はむかし よりもかなり物価が上がっているから、まあこんなものだろう。  旅程のほうは(−:バス、=:鉄道)、ソウル[泊]−(原州)−安東−河回 村[泊]−安東=(栄州)=(太白)=(東海)=江陵[泊]−束草−(巨津) −大津−高城統一展望台−大津−束草[泊]−(春川)−ソウル。  旧い昔の家屋や家並みが残る素朴な河回村では、民泊(庶民が今も暮らす古い 家屋の一室に泊めてもらう)して、村の散策を満喫したうえ、村祭りや花火大会 まで体験できた。  安東では、郊外のダムや湖、民俗村や民俗博物館などを堪能したうえ、仮面フ ェスティバル(韓国及び世界各地のお面をテーマとした大々的なイベント)まで 参加して、ショーや旅行をしていても見かけないような韓国各地の珍しい物産品 の数々も試食することができた。  韓国の東海岸へと抜ける山越えの鉄道ルートでは、美しい山々や渓流の風景を 目にすることができた。  東海岸を北上する海沿いのルートには、多くのリゾート地が点在し、綺麗な海 岸やビーチが眺められたが、その海岸線には北朝鮮国境からの有刺鉄線が100 キロ以上も延々と張られていた。38度線を超える道路脇にはそれを印したモニ ュメントも見られた。  東海岸にある北朝鮮国境の高城統一展望台にも足を延ばした。束草から約40 キロほどローカルバスに揺られて大津へ。途中通過した街や村では韓国の他の街 と変わらない庶民の普通の暮らしぶりが見られたが、その道中には道路脇の高い 位置に据えられた巨大なコンクリートブロックや道路に架けられたコンクリート の巨大アーチも散見された。これらは有事の際に爆破して道路を寸断させるため 以前に造られたものらしい。  バスの終点からは徒歩にて国境へのゲートウェイとなる地点(統一安保公園) まで約1キロ。そこの事務所でエントリー料3千Wを支払って手続きをしてから 国境地点の統一展望台を目指すわけだが、現在はここから先の交通機関がない。 このさき約10キロのところに統一展望台はあるので歩けない距離ではないが、 徒歩で行くことは禁止されているため、韓国人の車をヒッチすることになった。 といっても道端で勝手にヒッチするのは不可。先の事務所にて車に搭乗する全員 分の名簿(情報)を記載して証明書をもらわないとならない。そんなわけで事務 所へ手続きに来た韓国人観光客に頼んで同意を得てから、その人たちの車の同乗 者名簿に自分の情報も追記して手続きしてもらう。けっこう面倒なようにも感じ るが事務所の係員も協力してくれるからわりとスムーズにいった。  統一展望台までの道中には、鉄条網が張り巡らされているのはもちろん、軍の 施設、武器を装備した装甲車や監視の軍人たちの姿を目にした。途中のチェック ポイントにて、先程の事務所で手続きした書類を見せて、軍人から許可証らしき ものを受け取り、それを車のフロントに見えるように置いてその先へと進む。当 然帰路もその書類に記載された全員が同じ車に同乗して戻らなければならない。  高城統一展望台には、丘のうえの展望台をはじめ、博物館、土産店など等、充 実した施設が整っている。圧巻はやはり展望台からの眺望。美しい海岸、延びる 鉄道のレール、広がる雄大な景色、北朝鮮との国境が一望のもと。はるか金剛山 の全容まで見渡すことができた。  束草は当初よく知らなかったが、滞在してみてけっこう気に入った街。綺麗な 海岸と灯台展望台からの風景、港や市場の情景、街歩きも良かった。ケッペ(渡 し舟)にて韓国ドラマ「秋の童話」の舞台で有名なアバイ村にも訪れてみた。村 の名物「アバイスンデ(血や内蔵とお米に秘伝のスパイスを混ぜた腸詰め)」も ソジュ(焼酎)とともに味わった。  ソウルに新しくできた国立中央博物館など、ほかにもいろいろな場所やポイン トを訪れたが、印象に残った主なところはこんなものだろうか。  それから、やはり韓国の料理は特筆もので、今回も定番の焼肉をはじめ、いろ んな韓国料理をおいしく味わうことができた。ただ、中国旅行での中華料理と違 って、いまの韓国ではあまり安くは食べられないため、そこそこの出費につなが ったかもしれない。  そんなこんなで、5日間ではあったが目いっぱい満喫できた韓国の旅だった。                     韓国(中北東部)旅行概況 おわり