【ネグロス&セブ旅行概況】  2007.3.20(火)〜25(日)の飛石連休を含めた6日間の日程にて 約一年ぶりのフィリピンへ訪れた。  今回の旅行ではリゾート(ドゥマゲッティかリロアン)にてダイビング&のん びりするつもりでいたが、リロアンにて2ダイブはしたものの、思惑とは裏腹に けっこう動きまわった。おかげで旅行自体は凄く充実したものになったが、あま りのんびりとはいかなかった。  旅行前からかなり仕事が悲惨な状態で、このまま断念か?とも思えたなか、な んとかぎりぎり職場から直行できたが、出発一時間前のチェックインという有様 だった。  最近はずっと大変な状況が続いているせいで、2月の連休絡みの旅行は断念に なった。そのため今回は1月の連休絡みに帰国してから実に約70日ぶりの海外 旅行となってしまった。ここ数年間は海外へ出かけない月こそ若干あったものの、 2ケ月以上も間を置いたことはなかった。2月の旅行の断念もあって3月のこの 旅行にはなんとしても行きたかった。もし2月の断念がなければ今回の旅行は土 壇場で諦めたかもしれない状況下での突破だった。  航空券は、マイルを使った特典旅行の予約にていろいろと画策した結果、ノー スウエスト航空(NW)とセブパシフィック航空をジョイントさせて、成田〜マ ニラ〜ドゥマゲッティの往復をNWの2万マイルにて発券した。  3.21(水)〜25(日)の日程の成田〜マニラ往復も約半年前に日本航空 (JL)の無料券にて押さえてはいたが、昨今大いに旅行者を苦しめている破格 の燃油サーチャージも取られず、マニラから先のフィリピン国内線にまで乗れる NWの無料券をなんとか入手することができた。  NWの無料券は燃油チャージも保険料も取られないし、フィリピンの空港税は 現地支払いなので、航空券にかかった費用は成田空港税の2040円のみ。現在 のフィリピン現地空港税は、マニラ国内線が200ペソ、マニラ国際線はなんと 750ペソ、ドゥマゲッティ国内線だとたった30ペソだった。  為替レートが、1ペソ=約2.5円、1ドル=約120円。今回リゾート滞在 も考えて、多めに6000ペソ(約1万5千円)ほどキャッシングしたが、半分 以上も余ったせいで(ダイビング費用はカード払い)、次回のフィリピン旅行は ほとんど出費なしで済むかもしれない。  旅程としては、当初、ネグロス島のドゥマゲッティ近辺か、セブ島の南端に位 置するリロアンのリゾートにてのんびり過ごして、少しダイビングもやろうと考 えていたが、実際にはリロアンにて2ボートダイビングこそしたものの、いろい ろと動きまわってそれほどのんびりできなかった。  マニラを除けば、宿泊した場所はリロアンとドゥマゲッティだけだったが、ル ートとしては、《ネグロス島》ドゥマゲッティ空港−タンピ〜《セブ島》バト− リロアン〜《ネグロス島》シブラン−ドゥマゲッティ−ダーウィン−ドゥマゲッ ティと動いた(−:陸路、〜海路)。  リロアンの村はこじんまりとしてけっこう過ごしやすくてお気に入りだった。 人々もとてもフレンドリー。歩いているといろいろ教えてくれたり、聞いてくれ たりと親切。手招きしてお酒とかも振る舞ってくれた。とくに素朴な家々や人々 の営みが印象深かった。  リゾートの海岸は砂浜というより珊瑚と貝殻から成る白いビーチ。波に洗われ て美しい音色も奏でる。リゾートの滞在も良かったが、ホテルはリゾートしかな くて、村には安宿がないのが玉にきず。ただ、村の中心やボート乗場から歩いて すぐといったリゾートの立地は最高。日系のマリンビレッジダイブハウスでは、 シャワー&トイレ共同のエコノミールームが10ドルであるがけっこう塞がって いるらしい。満室だったため複数のリゾートに当たって韓国系のホテルに滞在し たが、そのほかだと安くてもFAN部屋(シャワー&トイレ付)で1000ペソ 以上はした。  リロアンでのダイビングは、2ボートダイブ(器材別)が、リロアン周辺で4 4ドル、スミロン島が70ドル、アポ島だと95ドル。10%ディスカウントし てくれたが、クレジットカード払いだと5%もチャージされる。  因みに、ドゥマゲッティからのダイビングでは、2ボートダイブ(器材別)が、 ダーウィンで75ドル、アポ島が85ドル。  どちらの器材レンタルも東南アジア相場ではなくミクロネシア並のレンタル料 (フルで30ドルクラス)が取られる。交渉によって値引いてくれるが、器材を 持参しないダイバーには辛いといえる。  それから、この周辺のメジャーな海域では、入域料や1ダイブ毎のTAX、水 中カメラ持込のTAXなんかも取られる。それぞれ100ペソ〜といった感じで 潜る場所によって異なる。  ドゥマゲッティの街もなかなか気に入った。大学と学生、マーケットの活気、 旧い建物、きれいな海岸通り、等など、なんでもあって不自由しないわりに、街 がさほど大きくなくて徒歩レベルなのがいい。宿や食事や物価も安くて過ごしや すかった。  宿泊したのは、マーケットのすぐ向かいのホテル。FAN部屋で240ペソ、 AC部屋でも350ペソ、すべてシャワー&トイレ付。小ぎれいで快適だった。 空港脇を通る小型ジプニー(6ペソ)も宿前の道を渡ったところから出ているの で荷物を担ぐ距離は10mにも満たなかった。  街の物価は、瓶コーラ8〜10、瓶ビール20〜25、ライスが5、食事一品 が野菜系で5〜10、肉系で10〜30、串焼きは材料や大きさにもよるが2〜 10ペソといった具合。交通はタクシーやバスもあるが、トライシクル(三輪バ イク)と小型ジプニー(軽トラックの荷台に座席)がほとんど。トライシクルは もちろんタクシーのように占有もできるが乗合が主流。貸切だと乗合の4〜6倍 の料金(つまり乗合は5〜6人は乗せる)。ふっかけられることはほとんどない が多少は値切れる(ぼっていないからあまり値切れない)。空港は破格。空港の トライシクルはドゥマゲッティの街まで70ペソだが、外で拾えば40ペソで充 分。ジプニーをつかまえれば6か7ペソ。  因みに、マニラの空港の国際線ターミナルから国内線ターミナルまでは、徒歩 で約30分、ジプニーなら10ペソ、エアポートタクシーだと150ペソ、外で 拾えばメーターで50ペソしない。だが、マニラの一般タクシーはふっかける輩 も多いので慣れと交渉力が必要かも。  ダイビングで有名なアポ島の対岸の村ダーウィンにも訪ねてみた。漁師のパー ティーというか浜辺の宴会にもお呼ばれされた。刺身(マリネというか刺身にビ ネガーをかけたもの)、豚の炒めもの、ココナッツワイン、ラム酒、等など、い っぱい御馳走になった。どこの村や街もみんな旅人に親切で、フィリピンの良さ に触れられた気がした。  思い出深いのは、マニラの空港周辺で知り合った人たち。  トランジットのマニラでは往復共に空港で夜を明かすことも考えていたが、往 路こそ深夜着で翌早朝の国内線出発まで国際線ターミナルにて居座ったが、帰路 は知り合った地元の人の家に泊めてもらうことになった。  帰路は乗り継ぎにけっこう時間があるから宿に泊まろうとも思っていたが、逆 に時間があるから今回は敢えて空港周辺の宿を開拓しようと考えた。国際線ター ミナルから国内線ターミナルまでは徒歩30分なので、そのあいだに宿が確保で きれば国内線からも国際線からも便利であり、トランジットの際の深夜到着や早 朝出発に機動力が発揮できる。今後マニラに滞在することはほとんどないだろう が、これからも多くのフィリピンの島々を旅するだろうから、この先のトランジ ットのことを考えると宿探しもさほど無駄ではないし、なにしろ庶民の街をうろ ついていろんなものと触れ合うのが楽しい。  国内線ターミナルからマニラ市街の方向には宿を知っていたが(歩いて2〜3 0分くらいのところに300〜1000ペソ)、宿があるかもわからない国際線 ターミナル方向へと歩いてうろうろ探索してまわった。もし宿が見つからずに疲 れてきたら、飯を食って酒を飲んでから、空港へ行けばエアコンも効いていてそ こそこ快適に夜を明かせるし、朝4時頃からはNWのラウンジも開くから、飯を 食って酒を飲んで過ごせるからいいや、と気軽に考えて、国内線から国際線にか けてをあっちこっち徘徊して歩いた。  この周辺にはホテルこそ見つからなかったものの、庶民の街が至るところに広 がっていてなかなか楽しめる。いろんな人に宿を聞きまくったが、やはりこの周 囲には安宿はないらしい。唯一エアポートホテルが国際線のすぐ側にあるがシン グルでも2380ペソと話にならない(昔から知っている)。いくら宿の高いマニ ラといえど、滞在するわけでもなく、ただ一人でちょっと寝るだけなら1000 ペソまでだろう。  2〜3時間ほど徘徊したのち、街の探索には満足したし、宿も見つかりそうも ないし、荷物を背負っているためやや疲れも出てきたので、いったん国際線まで 赴いて様子を見てから、すぐ最寄りの街へと引き返した。晩飯と酒を飲むのに良 さそうな店を物色。そこで知り合って意気投合した人の家に泊まることになった。 今度またマニラでトランジットのときはいつでも泊まって、と言われ、連絡をく れれば空港まで迎えにいくよ、とも言われた。空港から歩いて10分もかからな い場所だから、これからマニラ乗り継ぎでの常宿になるかもしれない。  結局、安宿を見つけることはできなかったが、空港周辺のことはよくわかった。 なによりマニラの友達と居場所を見つけることができた。食事が済んで夜も遅か ったため、ただ泊めてもらっただけで(シャワーを浴びてNHKも見れた)、庶 民的だから贅沢しても100ペソあればもっと一緒に楽しめたのに、時間がなく て食事はおろか飲物すら振る舞うことが叶わなかった。こんど寄る機会があれば 少し時間をとって食事くらい奢っていろいろ一緒に語らいたい。  夜も明けぬ早朝5時前、断ったにも関わらず空港まで見送ってくれた。次はい つ頃くる?と聞かれ、1年後くらいかな?と答えると、そんなに先なの?と残念 がられてしまった。今回予約を流したJLのマニラ行き無料券がまだ手元にある し、機会があれば早めにフィリピンを再訪してもいいかな、とも思った。 《追記》アポ島情報  アポ島周辺でダイビングするなら、ドゥマゲッティやリロアンから行くよりも アポ島に滞在して潜ったほうが断然安くて良いらしい。この旅行では、リロアン にてリロアン周辺を潜って、アポ島はドゥマゲッティから潜ろうとも考えたけど、 ドゥマゲッティのダイブショップの人からそう勧められた(ドゥマゲッティやリ ロアンのことだけじゃなく、モアルボアルやバリガサグのダイビングについても いろいろ教えてもらった)。  そんなわけで、アポ島は次回アポ島に滞在して満喫しようと考えて(シュノー ケリングもいいそうな)、今回ドゥマゲッティからアポ島へ潜りに行くのはやめ ていろいろと動きまわった。アポ島へのアクセスも調べたから近いうちにリベン ジするつもり。                      ネグロス&セブ旅行概況 おわり